備えあれば憂いなし

子どもの頃、土用の丑の日に鰻を夕食のメニューにしなかったことで
祖父は激怒し
その日の夕食に手をつけようとはしなかった。
鰻ではない夕食を準備した母は台所に立ち
食卓に背を向けたまま
まな板の上で何かを切りながら
「どうかお願いですから食べて下さい」
って泣きながら祖父に懇願している。

そんな記憶がある。
その時何が起きていたのか
わからない。
ただ、母の涙と悲しみの感覚だけが
漠然と身体の中に残っていて

今も
作った夕食が家族に不評だと
悲しくなります。

だからって無理して食べろなんてことも
思いません。
好き嫌いの好みも致し方ないことだし
全部が全部美味しいとも限らない。

冷静な理屈はいくらでも
頭の中で繰り返し言い聞かせても
そんなことでは
消えないところに
どうしようもない悲しみがあります。

そんな「どうしようもない悲しみ」の
扱い方がわかってきた。
悲しみをなくそうとするのをやめて。
ただ、悲しみとともにいる。
悲しい私と一緒にいてあげる。
それだけでよかったんだなって。
身体の感覚として納得できています。

生きてると嬉しいことばかりではなくて
悲しいことも同じくらい体験します。
その悲しい時に
どんな風に自分を扱ってあげられるか。
本当はそれだけ知っていればよくて。
知っているって安心感もどことなく感じてて。

「備えあれば憂いなし」
っていう、あれですよ。あれ。

なので
「あー今日のおかず、不評だったなー。悲しー!」
「そっか、そっか。それは悲しいね!」
って1人で呟いてます。気が済むまで。

気が済んだら、悲しさも和らいでいきます。
そんな繰り返しです。
繰り返しですけど、楽です。
悲しみを恐れなくていいので。
悲しみがあるのは知ってるので。
対処法がわかってれば怖くないでしょ?

その対処法は人それぞれ。
ご自分だけの呪文があります。

それを探していく「まじゅ研」好評開催中です。

まじゅ研の1DAY体験イベントも開催予定です!
***************

中二男子が夏休みに作ったご飯。
野菜炒め、揚げと玉ねぎの味噌汁、キャベツの千切り、ご飯。
美味しかった。

もし、彼の手料理を不味いと言われたとしても
どう感じるのかは
彼の問題。
おそらく私ほどのこだわりはないのでしょう。




ま、これだけ作れれば、とりあえず生きていけるかな。今はそれで安心。




気づきのワーク*イマココ対話室

本当はわたしがわたしの1番の味方。 絶対に裏切らない味方。 だから大丈夫! ちょっとぽわっと力が抜けるような心と身体のためのワークとヨガをご提供。 人生という冒険の旅に必要なアイテムを手に入れるのは紛れもなくあなたご自身です。 そんなあなたの旅の仲間としてアイテムを手に入れて使えるようになるまでともに歩いて参りましょう。 さあ、出発!

0コメント

  • 1000 / 1000