言葉でつながる。

エッセイはあまり読まないのですが。



ロシア。



「分断する」言葉ではなく、
「つなぐ」言葉を求めて。




この表紙を見て
思わず
訳もわからず
込み上げ
読みたくなった。



この本が書かれ
発売されたのは
今のロシアによるウクライナ侵攻より
ちょっと前のことだ。



私がただ知らなかっただけで
ロシアはそんな
「分断」の空気が
ずっと前から満ちていたのだ。




知らなかったというだけで
つい罪悪感を感じてしまいそうになる。
それが私を揺さぶる。
ページを開かせる。




著者の奈倉さんはロシア文学の研究者で
この本には主にロシアに留学していた頃の
話が書かれている。


文学に深く深く
浸りきりながら


ともすれば
「分断」されそうになる世界と人を
文学でつなぐ。


そのつながりを
より意識の深いレベルで
体験したことを
丁寧に
繊細に
正直に
書き連ねてあった。




それはとても美しくて。
私にはもはや
純文学を読んでいるかのような
感覚を抱かせた。




もう一度
改めて
トルストイやドストエフスキーから
読み返したくなった。





昔、カウンセリングの師匠が
「カウンセリングするなら小説をたくさん読め」って言ってた。





そうなのだ。




ひとりひとりの物語。
事実だろうと。
虚構だろうと。
そのひとだけの物語。
私だけの物語。



研究。
結果。
論文。
調査。
統計。



データから導き出されない
真実がある。


その真実を語る物語を
私は
目の前の大切な人と
分かち合うのだ。



その時使われる言葉が
「つなぐ」言葉となるのだ。




今回もとても素敵な本との出会いでした。
巡り合わせ。
仕合わせにありがとうございます。






気づきのワーク*イマココ対話室

本当はわたしがわたしの1番の味方。 絶対に裏切らない味方。 だから大丈夫! ちょっとぽわっと力が抜けるような心と身体のためのワークとヨガをご提供。 人生という冒険の旅に必要なアイテムを手に入れるのは紛れもなくあなたご自身です。 そんなあなたの旅の仲間としてアイテムを手に入れて使えるようになるまでともに歩いて参りましょう。 さあ、出発!

0コメント

  • 1000 / 1000