口を挟んじゃった！

「他者が自分の管理欲望を攪乱することに、むしろ人は安らぎを見出す。ここが逆説的なのです。すべてを管理しようとすればするほど、わずかな逸脱可能性が気になって不安に駆られるのです。むしろ秩序の攪乱を拒否しないことで不安は鎮まっていく。だから人は恋愛をしたり、結婚したりもするのです。それは秩序をつくるためというより、攪乱要因とともに生きていくことが必要だからでしょう」

（千葉雅也『現代思想入門』より）

恋愛もしかり

結婚もしかり

もちろん、そう！子育てもしかり。

千葉さんのおっしゃる「管理欲望を攪乱」されまくり。

「こんな人になって欲しい」はまさに管理欲望。

それが子どもに対してまかり通れば通るほど

ちょっとでも言う事聞かないことが

「こいつは立派な大人になれないんじゃないか？！」

なんて大きな不安につながってしまう。

子どもは言う事聞かないもんだ！

なんて、最後の最後で攪乱を拒否しないでいられたら

不安はやわらぐ。

管理や秩序には逸脱や攪乱はつきもの。

それを私達は潜在的に知っている。

だから安心もするし、不安にもなる。

安心したかったから管理や秩序を用いたけれど

それを逸脱してしまわないかと今度は不安になる。

それはそれでつまらない。

なんというか

刺激が欲しいのか？！

そうまでして。

刺激への欲望ゆえに

私たちは一喜一憂を繰り返す。

嗚呼、刺激よ！

魅力的な欲望。

刺激を求める欲求をマズローさんはなんて言うかな？

前回の記事では口を挟まなかったけど

今回は口を挟んじゃって

あーあ、やっちゃった！と思って

千葉さんの本読んでたらビンゴ！だったってお話でした。

ちゃんちゃん。