今日も今日とて寺子屋的インテグラル理論。
今回は私にとってかなり山場でございます。本丸。もーたいへん。
ぼちぼち参ります。
前回のおさらいはコチラ⇒「大人になる⑤」
⑥多元的ないし後-近代的段階
他の人より
過去の自分より
優秀でありたい
という願望、衝動に支配されていた前の段階とともに
この⑥番目の段階も現代の人類の意識と文化の中に出現していると
ウィルバーは最初にいいます。
⑤の合理的ないし近代的段階で認識されていたのは一人称の「私」と二人称の「あなた」と三人称の「彼(彼女、それ)」であり、だからこそ比較することが可能だったのであり、他者より優秀でありたいという衝動がうまれるというとてもナチュラルな流れがありました。そして、そうあるための重要なポイントは「私」と「あなた」と「彼(ら)」がみんな同じフィールドに存在しているということだと思う。これはあくまで私の個人的な解釈ですが。
だって、同じ土俵にあがるから競争できるわけだしね。
ところが、この⑥の段階では四人称の視点が表れるというのです!
なんということでしょう!
正直、意味がわかりません。
四人称?聞いたことない。
ので、これまた文脈から推測するに
世界一高いドバイのタワー「ブルジュ・ハリファ」から世界を見てる感じ?
要はお高いところから世界を見降ろすってところでしょうか。
そうすると何が起こるかといいますと
科学などの学問や主義や思想などを内容がどのようなものであってもなくても、まるごと価値判断等吟味の対象とし、批判できるようになる、ということなのです。
具体的な例を考えてみましたけど
西洋医学派の方は東洋医学を批判し
東洋医学派の方は西洋医学を批判する
みたいな。
それぞれのお医者様ならいざ知らず、なぜか医者でもない方々が違う立場、違う考え方に対する批判を始める。
さらに、それをどんどん突き詰めていくと気づいちゃうんです。
西洋医学の世界に限定するとこのこのA理論は正しいが、東洋医学の世界ではA理論は間違っている。東洋医学の世界ではあのB理論は正しいが、西洋医学の世界ではB理論は間違っている。
→すべての世界、すべての人々にとって絶対的に正しい理論や価値観などはありえない!
→「絶対的に正しい普遍的真実などはない!」ということこそが絶対的普遍的真実だ!
あれ?あれれ?
真実などないということが真実???
自己矛盾。
しかもその自己矛盾になかなか気づきにくい。
気づかないまま主張してしまいます。
「絶対的普遍的真実なんて存在しないのに、これが真実だ!なんて堂々と言うな!」
て。
つまり、これは本文を引用させてもらいますけど
「判断をしてはいけないという判断をしており、順位づけをしてはならないとい順位づけをしており『自分こそが正しいのだ』とは考えない自分こそが正しいと考えている」
まるで禅問答みたいですけど。
子ども達に「youtubeばっかり見なーい!」って言いつつ、自分は携帯イジってる、みたいな?気づかない。私の判断は正しいと思い込んでいるから。
その思い込みの根っこにある欲求は、絶対的に正しくありたい。西洋医学も東洋医学もそれぞれが素晴らしいのであって、優劣をつけたくない。公平で。平等でありたい。
みんながみんな世界にたったひとつの花なのだから!
それを求めすぎるがゆえに、資本主義や競争社会などを見て、優劣や序列があると判断し、そのものを見下し、嫌うのです。
ただの資本主義で競争であって、優劣や序列であって、実はそれ以上でもなくそれ以下でもなく、ただのひとつの価値でしかなく、「今日の晩御飯はから揚げ!」と並ぶものでしかないのです。
そうです。
西洋医学、東洋医学、資本主義、競争、オリンピック、花、から揚げ・・・・
は、ただのそれらなのですけど、それに価値をくっつけた判断をしていることがこの段階での自己矛盾の原因になっているのです。
なんかね。
優しいがゆえにね。
怒っちゃうくらいにね。
主張したくなるのよね。
みんながみんな
それぞれがまるっとOK!!!!ってさ。
私、結構この段階のウィルバーさんの言葉、刺さりまして。
今までの段階ももちろんそれぞれにぐっとくるものはあったのですけど
それ以上にぐえっと反応しました。
この自己矛盾に自家中毒。混乱してる自覚がありましたので。
でも、ウィルバーさんがこうやって説明してくれたお陰で
スッキリしました!
冒頭、本丸といったのはこういう訳でございました。
最近、感じたことは優しさと怒りは紙一重ってこともあるよね~ってことで。
あなたの怒りはもしかしたら優しさかもしれませんね!
そして、今、怒っている人が結構いて
それはもしかしたら、優しい世界にくるっとひっくり返る前兆かもしれない!
なんて、勝手に思わんでもないわけなんです。
今日はここまでにしようと思います。
わかりやすく書きたいと思っているのですが、今回はかなり難しかった。
なんとなくでいいので、つかんでいただけましたら嬉しいです。
長々とおつきあいくださりありがとうございます!
いよいよ、グローイングアップの段階も残すところあと2つです。
ここからどんな進化が待っているのでしょうか?
楽しみですね!では、また。
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