寺子屋的インテグラル理論。
今回もよろしくお付き合いくださいませ。
前回のおさらい「大人になる④」
⑤合理的・近代的段階
ここにくるとかなり視点が広がると。
「ローカルなオレたち」
から
「グローバルな私たち全員」
へ。
すごい!ぐっと広がりますね。世界規模。
というのは
形式的な考え方ができるようになるからだそうです。
例えば、目の前の牛乳パックを切ったり貼ったりして武器を作っていたけど
牛乳パックで武器を作りたいと考えていたのはなぜだろう?それは果たして本当に作りたいものだったのか?
なんて、「考えることそのものについて考える能力」が育ってるってことらしいです。
イマジネーション?
その視点は意識となり自分自身を越え、時として世界中の人々の人間としての権利を守ることに繋がったり。
そうかと思うと
その視点は意識となり自分自身を越え、周りにいる他人から自分自身を客観的に評価することを可能にもします。
そうです、もう、お気づきでしょう?
自尊心の欲求。
承認欲求の段階となるのです。
ここにきて、やっと本当の意味でのアイデンティティー「個人性」が現れるとウィルバーは言います。
前の段階では「絶対に正しいと信じてる集団の中のオレ」でしたが、この段階ではその小さな集団の中から抜け出し、より広い世界から自己を眺めるのです。立っている場所が違う。
より「個人的」であるのも頷ける。前の段階は所詮、近所のガキ大将程度ですよね。井の中の蛙感。
だったら、頑張るしかないでしょ。
優秀でありたい。
成果を出したい。
実績を挙げたい。
目標を達成したい。
進歩したい。
さらに。
競争相手は世界だけじゃない。
過去、現在、未来という時間の流れも意識できるようになっている為、過去の自分、思い描く未来の自分も思考の中に入ってきて、自尊心への欲求には拍車がかかる、ということになります。
あー、はいはい。
それ、よく言っちゃいます。
「まだ、そんなことに反応していちいちグチグチいってる〜!」
ってね。
過去の私とあんまり進歩がないように感じられてがっかりしてるやつね。
「反応しなくなること」が私の中では目標になっちゃってるからねー。
私はこの④合理的・近代的段階にいる!ってこと。知ってたけど。
でも、皆様もそうでしょう?
ちなみにご紹介しておきますと、現代の世界はそれぞれの国や地域がそれぞれに前の段階の自民族的や自分の宗教的や君主的な政治体制と、この段階の民主主義的政治体制など、より全世界的な合理的段階とがせめぎ合ってる状態であるとウィルバーは述べています。
あちこちで起こっている紛争はそれを物語っていると。
一方、嬉しい例としては欧州連合(EU)だと。自分の国だけがいいのではなく、みんなが良ければいいよね?って意識が成功したからだと。
そういえば。
昨年の大河ドラマの渋沢栄一さんのかっ様の言葉ね。
「あんたがうれしいだけじゃなくて、みんながうれしいのが一番なんだで。」
あの時代にかっさまはすでにこの段階にいらっしゃった。栄一さんもそれをずっと守ってたんだろーなー。
私もね。
もうね。
みんなが嬉しいのがいいなって。
思ってるんよ。
ほんとは。
脱線しましたが、今回はこれで終わりにします。
今日もお読みいただきありがとうございました!
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