寺子屋的インテグラル理論シリーズの続きです。
おさらいは大人になる②をお読みください。
さて、今回はグローイングアップの3段階目についてまとめていきます。
③呪術ー神話的段階
成長するにつれて自分自身という個人としての感覚がはっきりしてくるとちょっと気づいてくる。
「やべ。結構、オレ、なんにもできなくね?」
って。意外とか弱い存在だと。
そうすると、何をしだすかといえば「危なくないように!」「身を守りたい!」って自己防衛を始めるらしい。
マズローでいうところの「安全欲求」ですね。
ただし、まだまだこの段階では自己チューから抜け出していません。そのせいで
「オレは神だ!」的なほぼほぼ暴君的、暴力的な自己防衛を始めるのです。
攻撃は最大の防御なり、を地で行く感じかな。
暴力的であればあるほど、内心、びびってるってことです。
弱い犬ほどよく吠える、あれね。
その自己防衛を発端として、自分の力を確保することに躍起になるこの段階は少なからず成人まで残り続けると思う。
基本、私も、攻撃型。(最近、気づいた。また別の機会でお話します。)
極端な例で残っているのがマフィア型の組織だったり、ヒトラーなどの統治者だとウィルバーは言っています。弱肉強食の世界。
自己チューですよね。
まだ、発達とか成長とかの段階で自分以外の他者がそこにいるという事が本当の意味で認識することができない。人が空を飛ぶことができない、と同じようにその能力を身につけていないだけなのです。
補足ですけど、これまでご紹介してきた発達段階グローイングアップの過程ですけど、これは何も一人一人の人間の成長だけを指しているものでもないとウィルバーは言っています。
どういうことかと言うと、個人としての成長段階と歴史的に見ての人類全体の意識的な成長段階としても、このグローインアップの過程をたどっていく、という事です。
なので、この段階を歴史的にあてはめてみれば、神のような力を持った王様が巨大な軍事国家を築き、周辺諸国を攻めまくってた時代とかかな。ウィルバーは具体的な時代は言ってなかったけど、私個人としては古代ローマ帝国とかのイメージ。勝手に。違うかもしれんけど。
(こんな風に歴史的な発達段階としても、意識を理解するのはとっても楽しかったので、ちょいちょい登場するかもです。)
①古代的段階、②呪術的(部族的)段階、③呪術ー神話的段階の3段階で自己中心的な段階は終わります。これらの3段階を通して言えるのはやはり自己中心的な力への衝動とも言える欲求が大きなエネルギーとなって働いているのがわかります。
力。
私達が欲して止まないもの。
なので「力への衝動」は大きく私達の意識に影響を及ぼします。
考えられる二つの影響。
一つ目は「力への中毒」
自分の持ってる力を誇示することに心血を注ぎまくること。
スポーツ、学業、ビジネスに関してとか。
あるいは、さまざまなコミュニティーの中で王様、お姫様、もしかして神のような存在になりたかったり、もしかしてなっていたり?!
一方、二つ目「力へのアレルギー」
求めすぎて、ひっくり返る。
自分以外の人間が自分を支配し、コントロールしているかのように感じられる。
求めているのに、求めていないふりは抑圧されたものとなって結局他人から自分に降りかかるように襲ってきます。これも怖い。
とっくに成人してる風に見える私達にもこの段階の名残はあります。
みんなあります。
だから、どうか安心してもらいたいです。
あんまり苦しくなったときは対処する方法はたくさんあります。
それについてのウィルバーの見解は進化の4つの側面のうちのクリーニングアップでも対応できると言っていますが、また別の機会にご紹介します。
今回は少しウィルバーのインテグラル理論の立体的な統合的な特徴をチラ見できるような内容になっていますが、いかがでしたでしょうか?
質問、感想などあったらお気軽にお寄せくださいね!
では、また次回おあいしましょう♡
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